有川浩の「図書館革命」を読んだ感想は?プロフィールや経歴について!

「図書館革命」とのタイトルを見ると、恋愛小説とはかけ離れた内容かと思ってしまいますよね?

ですが、この作品は、図書館を舞台にした社会派の小説でありながら、恋愛や友情、家族の絆なども描いたヒューマンドラマでもあるんです。

今回は、そんな有川浩さんの「図書館革命」を読んだ感想やおすすめしたい理由、さらにプロフィールや経歴についてご紹介したいと思います

ぜひ、最後までゆっくりとご覧くださいね!

有川浩の「図書館革命」を読んだ感想について

早速ですが、「図書館革命」を読んだ感想についてご紹介しますね

『図書館革命』は『図書館戦争』シリーズ4巻目に刊行された作品です。

メディア良化法という法律が制定され、言論が統制されつつある近未来の架空の日本で、図書館法を掲げて言論の自由を守ろうとする”図書隊”を舞台に奮闘する人々の物語。

今回は主人公の笠原郁が勤務する部隊に特命が下されました。

原子力発電所を狙ったテロをまるで予言したかのようなサスペンス小説の作者・当朝蔵人がその身柄を政府の手先のメディア良化委員会に狙われて、図書隊に助けを求めたのです。

郁は教官であり上官の堂上篤とともに当麻の警護を命じられましたが、配属されたばかりの頃は反発しか感じていなかった堂上に、今では尊敬と、淡い恋心を抱いていました。

しかし状況はさらに悪化し、当麻を守って嵐の東京を逃げ惑うことになった郁と堂上でしたが、そのさなかに銃撃を受け、堂上は重傷を負ってしまいます。

彼は郁に当麻を託し、大阪に逃げるようにと瀕死の息の中で伝えるのです。

郁は、そんな彼に「帰ってきたら『好き』って言いますから!」と告げて、自分の任務のために後を振り返らず走り出します。

もしかしたらこのまま二度と会えなくなるかもしれない、という気持ちを振り切って『任務』に邁進する郁。職業人として彼女を信頼して当間を託した堂上。

その二人の間にあった絆はお互いを想いあう気持ちを含みながらも、誰にも踏み込めない強さがありました。

作者の有川浩さんが出版当時に掲げていたテーマの「ミリタリー&ラブ」をこれ以上体現したシーンはなかったと思っています

堂上を東京に残して去る郁の、後ろ髪をひかれつつも振り返らない強さは、私にとってシリーズすべての中でもっとも好きなシーンです。

有川浩のプロフィールや経歴について

ここでは、有川浩さんのプロフィールや経歴についてご紹介します

プロフィールについて

  • 名前:有川浩
  • 本名:非公開
  • 年齢:53歳(2024年9月現在)
  • 生年月日:1971年6月9日 
  • 出身:高知県高知市
  • 身長:非公開
  • 血液型:非公開 

経歴について

有川浩さんは、2003年に『塩の街』で電撃ゲーム小説大賞を受賞、2006年に『図書館戦争』シリーズを執筆し始めて多数の人気小説を世に送り出しました。

その『図書館戦争』が本屋大賞で第5位し、さらに星雲賞日本長編作品部門を受賞するなど、高く評価されています。

『大人が楽しめるライトノベル』をテーマに様々な分野に進出し、アニメ、映画、ドラマなどとも積極的にメディアミックスをはかっていました。

直木賞候補に挙がった『空飛ぶ広報室』はTBSでドラマ化され、リアルに航空自衛隊の広報に大きく貢献し、現在に至るブルーインパルスのブームの火付け役になったとも言われています。

有川浩の主な代表作品

有川浩さんの主な代表作品をいくつかご紹介します

  • 「空の中」
  • 「海の底」
  • 「クジラの彼」

「空の中」「海の底」は、それぞれ自衛隊三部作のうちの1つ。

もしまだ読んでいない方がいたら、ぜひ読んでみてください。

有川浩の「図書館革命」はこんな人におすすめ!

最後に有川浩さんの「図書館革命」をおすすめしたい人について書きたいと思います!

有川浩さんの作品の中でも『図書館戦争』シリーズは言論の自由といった重たいテーマを敷きつつも、その上に彼女がいつも掲げている『ミリタリー&ラブ』がたっぷりと詰め込まれているお話です。

ライトノベルとご本人がおっしゃる通り、中学生なら十分に読み込める言葉遣いや文章の勢いが魅力で、しかも大人を飽きさせることなく満足させる力強さもあります。

なので、老若男女問わず、ちょっとでも興味がありそうな方になら是非手に取って頂きたいと思います。

特に中高年の男女は、そうした非日常の世界から頭も足も遠ざかって固まっていることが多いので、実在の東京の街の中で起きているかもしれない小さくて壮大な戦いを頭の中で妄想し、そこにキュンキュンする恋愛要素を感じて是非楽しんでいただきたいですね。

有川浩さんご本人がインタビューした「階級と年齢の高い自衛官が読んで楽しんでくれていた」という話を聞いて、是非そうあるべきだと思いました。

まとめ

今回は、有川浩さんの「図書館革命」についてご紹介しました

この作品は、図書館や本が好きな人はもちろん、サスペンスやミステリーが好きな人、そして恋愛小説が好きな人にもおすすめです。

主人公である二人「笠原郁」と「堂上篤」は、最初は反発しあいますが、次第に互いに惹かれあっていきます。

しかし、二人の立場や環境は複雑であり、なかなか素直になれません。

読み進めていくと、二人の恋愛模様にキュンキュンしながら、応援したくなりますよ。

ぜひ一度読んでみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。