ダイアナ・ガバルドンは、アメリカのベストセラー作家であり、歴史小説やファンタジー、ロマンスなどのジャンルを得意としています。
彼女の代表作は、今回ご紹介するタイムトラベルをテーマにした「アウトランダー」シリーズで、これまでに8巻が出版され、世界中で大人気になっています。
また元々大学の教授として生物学や動物学を教えていましたが、40歳のときに小説家に転身しました。
彼女は、研究者としての経験を生かして、歴史的な背景や細部にこだわりながら物語を作り上げています。
今回はそんなダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズを読んだ感想やおすすめしたい理由について紹介していきます。
ぜひ、最後までゆっくりとご覧くださいね!
ダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズを読んだ感想について
早速、「アウトランダー」シリーズを読んだ感想をご紹介したいと思います。
ドラマ制作もされて各配信サイトでも配信されている人気の「アウトランダー」シリーズの原作小説で、1946年から18世紀へタイムスリップした主人公クレアと18世紀のスコットランドのハイランダーであるジェイミーとのロマンス・愛を描いた作品となっています。
二人の出会いから結婚、夫婦として歩む数十年の人生をじっくりと描いていますよ。
ハイランドの「女は岩の道を通り時間を超えられる」という伝説・言い伝えをモチーフに話が発展していきます。(作中では実際、男性も時間を超えていますが)。
クレアはストーンサークルを通り時を超え、運命の相手ジェイミーと出会います。
物語の各所がハイランドの古風な文化(ストーンサークルや妖精にまつわる様々な文化、勇猛な戦士としてのハイランダー達や優れた歌や物語文化など)に彩られていて、ケルト・スコットランド文化に興味のある方なら魅了されること間違いなしです。
美的な文化たちを表面的に並べているだけでなく、ジェイミーの語りや生き方を通して、かなり深い精神性まで描かれている作品です。
シリーズが進むにつれて物語はスコットランドからイングランド、フランス、アメリカなどに広がっていき、17世紀の激動のヨーロッパ・アメリカの歴史も内部の目線から見ることができます。
夫婦として、女と男として、様々な困難を一緒に乗り越え、互いの心と体、そして人生を共有していく強烈なクレアとジェイミーの絆は圧倒されるほどです。
ダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズのプロフィールや経歴について
ここでは、ダイアナ・ガバルドンのプロフィールや経歴について見ていきたいと思います。
プロフィールについて
- 名前:ダイアナ・ガバルドン
- 本名:著者名と同じ
- 年齢:72歳(2024年9月現在)
- 生年月日:1952年1月11日
- 出身:アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール
- 身長:非公表
- 血液型:非公表
経歴について
著者のダイアナ・がバルドンは元々大学の助教授で、動物学や生物海洋学、行動生態学などの学士号を持っている方です。
大学で働く傍ら、科学雑誌などに記事を書いていました。
ある時ドラマで見たハイランダーのキャラクターを見てインスピレーションを得て、キルトを身にまとった赤毛のハイランドの戦士を自分の書いていた小説のキャラクターとして登場させようと決めたそう。
「アウトランダー」シリーズ最大の魅力であり、世界中にファンのいるジェイミーが、やはり創作のきっかけのキャラクターだったんですね。
そして、対するヒロインは当時スコットランドと敵対しており、ハイランダーの敵方でもあったイングランド出身の女性にしようと決めたとのことです。
ダイアナ・ガバルドンの主な代表作品
ダイアナ・ガバルドンの主な代表作品をご紹介したいと思います。
- 「アウトランダー」シリーズ
- 「ロード・ジョン・グレイ」シリーズ
- 短編「風に運ばれた祈り」など
一番の代表作は、今回ご紹介した「アウトランダー」シリーズですが、その他に「ロード・ジョン・グレイ」や短編である「風に運ばれた祈り」があります。
ちなみに「ロード・ジョン・グレイ」は、「アウトランダー」シリーズの登場人物の一人で、「アウトランダー」シリーズのスピンオフとして書かれた作品なんです。
これまでに、短編集4冊と長編小説3冊が出版されていますが、これらの作品では、ロード・ジョン・グレイが様々な事件や陰謀に巻き込まれたり、恋愛や友情を結んだりする様子が描かれていますよ。
ダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズはこんな人におすすめ!
最後に、ダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズは、こんな人におすすめしたいと思います!
読み応えのあるロマンス小説を読みたい方には「アウトランダー」シリーズは本当におすすめです。
数十年に渡る二人の強い絆はとても一作には収まりません。
波乱に満ち、強く求めあいながらも激しくぶつかり合い、幾度も危機を乗り越えてどんどんと強く確固とした関係になっていきます。
全力で愛というものに挑み、何度でも愛を成長させる姿をここまでじっくりと描いている作品は中々ありません。
女性作家のロマンス小説なので、女性目線や感性で描かれている作品ではありますが、変に浮ついたところはなく、人間性を軸に男女、夫婦の繋がりを真剣に、真正面から描こうと試みています。
その他なかなか分かりづらいイングランドとスコットランドの近代史、そしてアメリカ移民の歴史が20世紀の人間であるクレアと苦しみの歴史を歩んだハイランダー・ジェイミーの目線から詳細に描かれています。
このあたりの歴史は日本人の目線から学ぼうとするとかなり複雑なので、興味のある方にもこの物語はおすすめです。
まとめ
今回は、ダイアナ・ガバルドンの「アウトランダー」シリーズについてご紹介しました。
ダイアナガバルドンのアウトランダーシリーズは、第二次世界大戦後のイギリスで暮らす看護師クレアが、スコットランドの古い石碑に触れたことで18世紀にタイムスリップするというファンタジー小説です。
そこで出会ったスコットランド人の戦士ジェイミーと恋に落ちるクレアですが、彼女にはちょっとした複雑な事情があります。
そんな事情がある中で歴史の流れに巻き込まれながらも、愛を貫こうとする二人の壮大な物語は、世界中の読者を魅了しています。
ぜひ、興味を持たれた方は、一度読んでみて頂きたい小説です!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。