イギリスの作家、ジョージ・オーウェルによって1949年に刊行された小説『1984年』。
世界の文学や思想、音楽に多大な影響を及ぼしたとも言われるほど評価の高い作品なんです。
それを裏付けるように、1998年に「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」、2002年に「史上最高の文学100」に選出されています。
今回は、そんなジョージ・オーウェルの「1984年」についての感想やプロフィールや経歴、またおすすめしたい人についてご紹介したいと思います。
ジョージ・オーウェル「1984年」を読んだ感想について
まずは、ジョージ・オーウェル「1984年」を読んだ感想をご紹介します。
私が初めて読んだSF小説がこちらでした。
かの有名なビッグ・ブラザーが登場します。
大好きなミュージシャンがおすすめしていたので興味本位で手に取りましたが、読んでみると衝撃的な内容でした。
この小説は1948年に発表された作品で、「1984年」というタイトルから分かるように、1948年から約40年後の未来について描かれています。
行き過ぎた全体主義の恐ろしさや息苦しさを描いたディストピアSF小説です。
前半はやや退屈で、最後まで読み進められるか不安でしたが、中盤から社会の構造の真実が明かされ始め、そこから目が離せなくなりました。
特に最後の拷問の場面は、洗脳の恐ろしさを感じさせる描写があり印象に残りました。
この小説はフィクション作品ではありますが、1940年代当時の社会情勢が大きく作品に関わっているため、「現実もこうなってしまうかもしれない」という危うさを感じることができました。
資本主義には一長一短があると思いますが、「みんなが同じでみんな幸せという社会が本当に幸せなのか」という疑問を投げかける作品でした。
翻訳者によって作品のニュアンスが異なるため、複数のバージョンを読んでみることをおすすめします。
私は最初に旧版を読んでみましたが、翻訳が独特で少し理解しづらい場面がありました。
個人的には新版がおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。
ジョージ・オーウェルのプロフィールや経歴について
ジョージ・オーウェルのプロフィールや経歴についてご紹介します。
プロフィールについて
- 名前:ジョージ・オーウェル
- 本名:エリック・アーサー・ブレア
- 年齢:46歳没
- 生年月日:1903年6月25日
- 出身:インド
- 身長:不明
- 血液型:不明
経歴について
ジョージ・オーウェルはイギリス植民地時代のインドに産まれた作家です。
民主社会主義の思想を持ちますが、1984年のように行き過ぎた社会主義に警鐘を鳴らす作品を多く作成しています。
彼の書いた作品は社会から支持を得ることができず、貧乏な生活を強いられていましたが、晩年に「動物農業」を発表し、ベストセラーとなりました。
この作品で大きな富を得た彼ですが、作品を発表した5年後の1950年に亡くなりました。
ちなみに「1984年」は1948年に発表された作品で、後に「20世紀の小説BEST100」に選ばれています。
ジョージ・オーウェルの主な代表作品
ジョージ・オーウェルの主な代表作品は以下の通りです。
- 動物農場
- ビルマの日々
- パリ・ロンドン放浪記
興味を持たれた方は是非彼の他の作品にも目を通してもらいたいですね!
ジョージ・オーウェル「1984年」はこんな人におすすめ!
ジョージ・オーウェル「1984年」をおすすめしたい人をまとめました。
まず、ディストピア作品が好きな方にはこちらの作品がおすすめです。
本作は有名なビッグ・ブラザーが登場するSF小説であり、全体主義の恐ろしさを描いています。
しかし、前半は少し退屈かもしれませんので、時間がある時に一気に読み進めることを推奨します。
また、映画化されている作品でもありますので、映画を先に見ていて原作を読んでみたいという方にもおすすめです。
映画同様、1940年代当時の社会情勢を色濃く反映しており、本当に面白い作品ですので、そういう意味では歴史に興味がある方にもおすすめできるかもしれません。
その他にも、社会批評や資本主義について考えさせられる要素もありますので、それらに興味がある方にもおすすめの作品と言えます。
このように、ディストピア作品や社会批評に興味のある方、映画との比較を楽しみたい方、歴史に興味のある方には特におすすめの一冊です。
まとめ
今回は、ジョージ・オーウェルの「1984年」についての感想や彼のプロフィールや経歴、またおすすめしたい人についてご紹介しました。
「1984年」は、全体主義国家によって統治される近未来の世界が描かれていて、映画化されている作品でもあります。
全体主義の恐ろしさが描かれている一方で、社会批評や資本主義について考えさせられる要素もあり、興味深く面白い作品となっています。
是非、興味を持たれた方は一度読んでみて欲しいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。