市川拓司さんの代表作品である『いま、会いにゆきます』。
この作品は、国内外において最も知名度が高い作品であり、日本だけでなく韓国でもリメイク版として映画が公開されました。
今回は、そんな市川拓司さんの『いま、会いにゆきます』を読んだ感想やおすすめしたい理由についてご紹介していきます。
最後までゆっくりとご覧くださいね!
市川拓司の「いま、会いにゆきます」を読んだ感想について
早速、市川拓司さんの「いま、会いにゆきます」を読んだ感想からご紹介しますね。
この本は、映画としてもすごく大ヒットしたので、読む前からかなり情景が目に浮かぶ印象がありました。
登場人物たちの俳優さんはいうまでもなく、森の様子、生活感のある描写など一つ一つが丁寧に描かれています。
よく読み進めていくと、映画とはまたちがう素敵な世界観が描かれていることにも気づきがあり、新鮮な気持ちにもなりました。
話が進むにつれ、1人の「人」を純粋な気持ちで愛することの大切さがとても丁寧に描かれていて、心を揺さぶられました。
時を越えて、愛する人と結ばれるシーンにはすごく感動を覚えましたし、非現実的ではあるけれど、素直に話の展開を受け入れてしまうほど、話の流れが素晴らしかったです。
また命をかけても守りたいものができた時、人間は驚くような力を発揮するのかも知れないと思わせてくれる話でもありました。
時を越えて愛する人を見つけた時、そしてその人との子供の存在があるという未来を知った時の女性の強さには、感動しました。
対する男性側の心情も、その成長がとても繊細かつ力強く表現されていて、男女どちらの立場においても、容易に感情移入することができました。
ストーリーが素直に頭に入ってきて、感動できる作品だと思います。
市川拓司のプロフィールや経歴について
ここでは、市川拓司さんのプロフィールや経歴についてご紹介します。
プロフィールについて
- 名前:市川拓司
- 年齢:61歳(2024年9月現在)
- 誕生日:1962年10月7日
- 出身:東京都
- 職業:作家
- 活動期間:2002年 –
経歴について
出身は東京都で、小学校までは府中市で過ごされています。
その後、中学生になって埼玉県へ移住し、それ以降は県内で暮らしているそうです。
出身高校は埼玉県立与野高等学校で、獨協大学経済学部経済学科を卒業されています。
大学を卒業後は出版社で働いていましたが、たった3か月で退職(本人いわく、ぶち壊しだそうです)し、日本一周の旅(バイク)に出ます。
そして、2年間フリーターをした後に税理士事務所に就職し、14年間勤続することに。
その頃に、奥さんのためにと小説を書き始めたそうで、1997年から多数の作品をインターネット上に発表していました。
ミステリー作家としてのデビューを目指していた時期もあったことから、「サントリーミステリー大賞」、「鮎川哲也賞」、「創元推理短編賞」に応募した経験があります。
市川拓司の主な代表作品
市川拓司さんの主な代表作品をご紹介します。
- 『いま、会いにゆきます』
- 『恋愛写真』
- 『そのときは彼によろしく』
市川拓司さんの代表作と言えば、やはり今回ご紹介した「いま、会いにゆきます」がパッと出てくるでしょう。
映画化もされていますし、その映画の主演は夫婦役で竹内結子さんと中村獅童さんが務めていて話題にもなりました。(その後、プライベートでも夫婦となっています。)
他にも『そのときは彼によろしく』や『恋愛写真』などが人気の作品として知られています。
市川拓司の「いま、会いにゆきます」をおすすめしたい理由について!
最後に市川拓司さんの「いま、会いにゆきます」をおすすめしたい理由についてご紹介します。
個人的な意見となってしまいますが、今はまだ幼い我が子が大きくなって、思春期くらいになった時に薦めてみたいと思います。
理由は、人を愛することを優しさや男女間の愛情が繊細で丁寧に、きれいに描かれているので、性描写含めていい意味で勉強になるのかな、と思ったからです。
人を好きになることってどんなことなのか、性に対する疑問がある、など思春期特有のモヤモヤとした気持ちが芽生える時期に、この作品を読んで、子供の中で何か思うことがあったらいいな、と希望すら感じてしまいます。
親でもあれこれ男女間の愛や性について教えることはなかなか難しいので、作品に触れる中で学びを深めていってくれたら嬉しいです。
そのときは一緒にまた読んで、お互いの感想を言い合ったりして、親子の会話も増えたらなお嬉しく感じます。
まとめ
今回は、市川拓司さんの「いま、会いにゆきます」をご紹介しました。
大切な人を亡くした主人公が、亡き妻と再会するというストーリーが話題となり、2004年に映画化され、日本での興行収入は48億円、観客動員数は316.7万人となった作品。
強く切ない思いが込められた言葉がタイトルに込められており、多くの人々の心を打つ作品として知られています。
まだ読んだことがないという方、映画しか見たことがないという方、ぜひ一度読んでみてほしい作品です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。